無縁島(藻内海岸) | |
無
縁島を臨む藻内海岸は、広く長い美しい砂利浜が続く場所。海水浴にも良く、三角錐の無縁島に沈む夕日は美しいです。夏季に簡易トイレが設置されるだけでは
あるものの、藻内海岸は野営適地となっています。この無縁島には悲しい恋物語が語り継がれています。昔、神威脇に住む歌子と能登の国から流れてきた清次郎
は恋に落ちますが、清次郎の裏切りで別離し、歌子は悲しみのあまり清次郎の子を身ごもったまま神威沼に身を沈めました。その後、島へやってきた無縁という
名の僧侶が、歌子のために長い弔いを捧げ、室津島へ渡って断食座禅を組むものの、数日後、海が荒れたため波に呑み込まれ、後に「無縁島」と呼ばれることに
なる島へ数珠を握りしめたままの姿で流れ着いたそうです。この僧侶こそ歌子への裏切りを深く悔やんだ清次郎であったのではないかと・・・。ちなみに
1993年の北海道南西沖地震では、この藻内海岸に29mの高さの津波が押し寄せたそうです。 写 真は2007年8月11~14日に中標津から初めて訪問、20kgあるバックパックを背負って野営しながら徒歩で奥尻島を周った時のもの。8月12日、幌 内海岸から神威脇まで歩き、そこからバスでこの藻内海岸へ。テントを設営して荷物を置き、青苗へ徒歩で日帰り観光をした。合計で14kmほど歩き、夕方 戻ってきて、沈む夕日を眺め、満天の星空に包まれ、素晴らしい一夜だった。藻内海岸にも川が流れて海に注いでいて、この水を利用できるのはありがたい。奥 尻島はヒグマがいないばかりか、キツネもいないため、エキノコックスの心配をする事無く川の水が利用できる。渓流釣りの出来る川があり、水に不自由しない 島というのはあまり無い。そんな奥尻島に乾杯! | |
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無縁島の見える藻内海岸にテント設営 | 防波堤として使っているのは地震で崩落したトンネル 遠くに無縁島も見える |
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藻内海岸は綺麗な砂利浜で泳いでいて気持ち良い | 歩き疲れ・・・ |
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火を熾して飯盒でご飯を炊く | 夕焼け美しき無煙島 |
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朝食はパンを焼いてコーヒーを入れる | 朝の陽射しがどんどん迫る・・・ |
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