世界で唯一、北海道にしかない公営競馬「ばんえい競馬」
 世界には様々な競馬があります。普通に走る平地競馬から障害競馬、日本ではここ北海道の根釧地区にしか残っていないトロッター繋駕など。でもこれらの競馬は世界的に見ればどの競馬もごく普通に見られます。ところが、日本で唯一、北海道にしかない公営競馬が存在します。それはなんでしょう?そう、北海道遺産にも選定された「ばんえい競馬」です。そもそもこの競馬は、北海道の開拓の歴史において活躍していた重種馬(農耕馬)の力比べという草競馬から発生したものだと言われています。重種馬といってピンとくる人は少ないのではないでしょうか?サラブレットやアラブは軽種馬と呼ばれるように、ペルシュロンやブルトンといった大形の品種を総称して重種馬と言います。日本の重種馬は「日本輓系種」(にほんばんけいしゅ、通称、輓馬)という、体重は1トンを超える世界最大の重種馬です。日本輓系種はその祖先をフランスのペルシュロン種、ブルトン種、ベルギーのベルジャン種という品種の交雑によって、より大きく、より強く改良してきた、日本オリジナルの品種として登録されています。サラブレットは日高が主産地ですが、輓馬は十勝、釧路、根室といった道東が主産地です。よく道産子と輓馬を一緒にしてしまっている人がいますが、道産子とは北海道和種という日本の在来馬の一品種であり、体型的には小格系のポニーの一種にあたります。なのでまったく違う馬なのです。ばんえい競馬の魅力は、馬とともに観客も並走して応援できるところでしょうか。コースは直線200mで途中に大小二つの障害があり、それを重たいそりを曳いて競う競馬です。なので一気に走り去るわけではなく、休みながらペース配分を考えて進んでいくわけで、人間も十分一緒についていけるのです。この迫力あるレースは競馬場でこそ感じる事ができるもので、今、衛星CS放送のスカイパーフェクTV795ch「ダイナミック競馬」などでばんえい競馬の中継は観れますし、電話やインターネットにより馬券も買う事ができますが、それでは本当の魅力は感じる事が出来ません。是非一度競馬場に足を運び、この素晴らしい競馬を観てみて下さい。特に一年を通じて最も大きなレースである「ばんえい記念」は外せません。最後の1頭が坂を登り切るまで「よいしょ〜よいしょ〜」とかけ声が響き渡り、全ての馬が障害をこえるとものすごい歓声と惜しみない拍手が送られます。これこそがばんえい競馬の原点であり、この場にいたらきっと鳥肌が立ち、ものすごく感動する事でしょう。北海道を開拓するような馬、農耕に活躍する馬は、トラクターなどの重機の進出によりほとんどいなくなりましたが、こうして「ばんえい競馬」の競走馬として新たな活躍の場が与えられ、たくさんの人に感動を与えているのです。日本だけじゃなく世界に誇る日本の輓馬、その姿を是非目に焼きつけて欲しいです。特に北海道に住んでいる人、今こうして豊かな暮らしがあるのも彼等輓馬がいたからなのです。歴史の重みを背負った馬達の姿、人生に一度は目にすべきではありませんか?そして誇りに思うべきではありませんか?

 以下はばんえい競馬のPR紙をスキャニングしたものです。もっと詳しく知りたい方は、是非リンク集から「ばんえい競馬」の公式サイトへ飛んでみて下さいませ。

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